糖尿病性腎症とは

糖尿病性腎症とは、血糖値の上昇によって腎臓の機能が弱まってしまう病気です。
腎臓機能の低下が進むと、透析が必要になりますので今のうちから予防に努めましょう。


そもそも腎臓ってどんな働きをしているの?

腎臓とは、血の中の老廃物を尿に変えて排出する器官で、血管が集まった糸玉のような塊(糸球体)になっています。これが体内の老廃物をろ過する「フィルター」の役割を持ちます。

しかし糖尿病になると腎臓での、ろ過機能がうまくいかなくなります。
微量アルブミン検査を用いると、ごく初期の変化から見つけることが可能となります。

多くの場合、一度進行するとなかなか元に戻すことは難しい病気でもありますので、早めに見つけ十分治療することが大切となります。


糖尿病性腎症の治療について

治療としては、血圧管理と正タンパク食が重要とされています。
血圧が、一定程度進行してしまった腎症について進行を遅らせるもしくはこれ以上進めない為に最も重要な要素と言われています。これは血糖値の管理以上に重要とさえ考える先生もおられるほどです。

正タンパク食という意味は、“多いと腎臓に負担をかけるため、多いのは絶対にダメ”と理解するのが簡単です。

ただし多くの場合、正(しい)タンパク質の食事でさえ、いつもの食事よりは少なめであることが多いため低タンパク食と感じられる方が多いかもしれません。

なお、「タンパク質の量」問題に関しては、現在議論が続いているところです。
よって、タンパク質が少ない方がより良いと言われる先生方おられても、全く不思議ではありません。担当の先生とよく相談し、食事を決めらることこそが必要と思われます。


人工透析による治療

腎臓の老廃物をろ過する「フィルター」の役割が低下すると体の中にゴミが残ってしまいます。従って糖尿病性腎症の病状が進行すると、その老廃物(ゴミ)を取り除くために人工透析をしなければならなくなります。

現在、1年間に約1万人の人が糖尿病により人工透析を新たに始めているとされています。
個人負担は透析導入後、身体障害者として扱われるため、結果として多くはなりませんが、社会が負担する人工透析の費用は莫大で、1人当たり年間1000万円程度が必要とされています。

よって日本全体でみれば、透析医療費だけで1年間に約1兆円を使っている計算になります。