新しい糖尿病治療薬 〜GPR40作動薬〜

他の新しい糖尿病治療薬についてはこちら

DPPW阻害薬というお薬が大変な勢いで使われているようです。当院でも、多くの患者さんに処方させていただいています。


これはインクレチンという『インスリンを出してね』という腸から送られるメッセージを増やすものです。そして、今回紹介する薬もその仲間の一つと言われています。


最も新しい報告では、グリメピリドと同等程度血糖値を下げ、また高用量では体重を減らすと報告されています。


現在、武田薬品工業、イーライリリー社、株式会社JTが研究開発を続けています。
2015年に発売されると予想しています。


当院では、この新しい治療を試してみたい患者さんを全力で応援するつもりです。
ご興味があればぜひ、一度ご相談下さい。

GPR40 についての追加的情報(2012/12)

「GPR40作動薬とDPP-4阻害薬併用で有効性と安全性を確認」
世界糖尿病会議2013(IDF-WDC2013)@メルボルンでの報告です。武田薬品工業が開発中の新規糖尿病薬であるGPR40について大変有望な報告ありました。


具体的には世界的にもっと使用されているDDP-W阻害薬シタグリプチンとの併用で、安全性に問題がなく相加的効果が期待できるようです。
GPR40はDPP-W阻害薬ジャヌビアR、グラクティブR、ネシーナR、スイニーR、エクアR、トラゼンタR、テネリアRとすこし作用する場所とその後の流れが異なる可能性があるため相加的効果が生まれたのではないのでしょうか。今後の開発が期待されます。


以下は、誤解を生まないために故意に専門的内容としています。ご了解ください。


内容

fasiglifam米国第2相臨床試験(無作為化二重盲検プラセボ対照試験)


対象

食事療法と運動またはメトホルミン治療では血糖管理が不良である2型糖尿病患者368人
(ベースラインHbA1c値:7.5-10.9%)


結果

主要有効性エンドポイントである第12週でのHbA1cのベースラインからの変化は、下記の通り。
プラセボ+プラセボ群(n=55)が−0.05
シタグリプチン100mg+プラセボ群(n=62)が−0.67
fasiglifam25mg+プラセボ群(n=56)が−0.69
fasiglifam25mg+シタグリプチン100mg群(n=60)が−1.12
fasiglifam50mg+プラセボ群(n=61)が−0.80
fasiglifam50mg+シタグリプチン100mg群(n=60)が−1.28


体重の用量依存の変化は見られず、治療にかかわる有害事象はプラセボと実薬群全体で同様。
低血糖となった被験者の割合は、すべての群で低く、重度の有害事象の割合も低い。


GPR40 についての追加的情報(2013/1)

2型糖尿病治療薬として開発中のfasiglifam(一般名、開発コード:TAK-875)について、武田薬品工業が肝臓における安全性の懸念から、自主的に開発を中止することを決定しました。

http://www.takeda.co.jp/news/2013/20131227_6116.html


株価にインパクトを与える大きなニュースとなりました。

最近、とても素晴らしい結果が報告されたばかりでしたので大変残念です。
尚、2013/1現在、株式会社JTは開発を継続しています。