看護師による糖尿病療養指導の現場から

2018/5/23
体重は変わらないし、なにがあったの?

5月に入って気候が安定してくると、活動量が増え血糖値が低下する患者様が多くなります。そんな中、先日1%近く上昇している患者様が…

「食事も変えていないし、生活も変わらない」
「インスリンもしっかり打っているのに……」

患者様はうつむき加減で診察室に入ってきました。
SMBGを見ていても急に上昇しているのではないのですが、じわじわと上がってきてました。

体重は変わらないし、なにがあったの?

しっかりインスリンは打てているでしょうか?

こんな時は
まず、インスリン注射手技確認です。
針についている小さなキャップを外すのをわからず、1ヶ月つけたままでインスリン接種をしている患者様がいました。ぎゅっと押すと痛かったから打てていた、と思っていたと。
→手技確認は必須です。

生活状況の変化はなかったでしょうか?

次に生活状況を確認します。
仕事や睡眠、家族構成の変化などです。
また、健康食品も原因となることがあります。体にいいから、と大量に摂取することにより肝臓・腎臓に負担をかけてしまうこともあります。

体調変化はありませんでしたか?

体調の変化も確認します。
皮膚の炎症が悪化していたんです。
感染症を発症していると血糖値は上昇します。歯が痛い、だけでもあがりますから。
冬はインフルエンザや肺炎に罹患すると、気をつけなければなりません。

療養指導の中では、内服薬の服薬状況、注射の実施率とともに、上記の内容の把握が患者様とのより良い関係をつくっていくために有効な手段であることは確かです。
ここが痛いんだよ、ちょっと腕が上がらない、転びやすくなった 等
患者様が言ってきたらチャンスです。アンテナを張って血糖値の上昇原因究明をしていきたいものです。