看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/10/30
食事の順番はどうして守らなくてはいけないの?

「食事は、野菜からたべているから大丈夫よね?」
患者さまから聞かれました。
「デザートは最後。だって別腹ですもの」
療養指導の中でよく聞かれます。
「炭水化物を食べないから、血糖値はよくなるはず」

さてさて、自信満々な患者様を前にどうしたらいいでしょうか?

適切な量のエネルギーを摂りましょう

基本的に大切なことは、必要以上にエネルギーを摂りすぎないことです。
年齢や基礎代謝などにより、個人で必要なエネルギー量はある程度決まっています。
そのエネルギー量より多ければ、食べ過ぎ=太る、となります。

標準体重×身体活動量 という数式で必要エネルギー量は計算されますが、そこに現在の生活や体重、疾患等により過不足を加えます。

標準体重の求め方

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

例えば身長170cmの方であれば、
1.7×1.7×22=63.58、つまり約63kgが標準体重となります。

身体活動量の目安

身体活動量とは体を動かす程度によって決まる量で、以下のような目安となっています。

デスクワークが多い職業など 25〜30kcal/kg
立仕事が多い職業など 30〜35kcal/kg
力仕事の多い職業など 35〜 kcal/kg
必要エネルギー量は?

先ほど例とした、身長170cmの方を当てはめて、1日に必要なエネルギー量を身体活動量と合わせ計算してみましょう。
この方がデスクワークが多いお仕事をされている場合は、

63.58×(25〜30)kcal=約1600〜1900kcal

となります。
このようにご自身が位日に必要なエネルギー量を知っておくと、食べ過ぎたりせずに健康的な食生活を送れそうですね。

食事から血糖値を改善していきましょう

野菜から食べること=血糖値の急上昇を避け、ゆっくりとした上昇にするために大切なことです。
繊維質のものを最初に食べることによって早食いや過食を防止することにもつながります。
運動や労働によるエネルギー消費量は期待するほど多くはありません。野菜から食べることには、量の加減ができたり、血糖値の上昇を緩やかにすることができるなど、メリットが多くあります。
意識して、生活の中に取り入れていきましょう。