看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/10/16
低血糖って何が問題なの?

低血糖の症状はよく知られていますし、対処方法もご存じの方が多いです。
それなのに、なぜ高齢糖尿病患者さんはよりきびしく、「低血糖を起こさないように」と言われるのでしょうか。

低血糖は70mg/dl未満の血糖値の時に、ふらつき・めまい・発汗・気分不快・意識消失などを起こします。普段から、血糖値が高い方は、70mg/dlより高くても低血糖のような症状を起こすこともあります。

高齢者の方が特に注意が必要な理由

高齢者の特徴として、低血糖に対する反応がにぶくなり、体調の変化に気が付きにくい、さらに認知症のリスクが高くなる、もともと疾患(例えば、高血圧症や高コレステロール血症など)のある方も多い、などが挙げられます。

インスリンを打っている方や、SU剤やグリニド(シュアポストなど)を内服している方は、低血糖をおこしやすい、といわれています。
心筋梗塞・脳梗塞をされた方はより一層注意が必要です。

めまい・ふらつきなどにより転倒したり、既往症の増悪を招くことも危惧されます。そのため、高齢糖尿病患者さんは低血糖により注意が必要です。

良好な血糖値の状態を一緒に目指しましょう

しかし、低血糖を恐れるばかりにお饅頭やおせんべい、果物をいつも食べていませんか?

ここがむつかしいところです。
療養指導の中で、「低血糖のリスクを回避しつつ、おいしく間食し、血糖値を良好な状態に保つにはどうしたらいいか、一緒に考えていきましょう。」と患者様と毎日向き合っています。
上手に間食を取り入れる方法や、毎日の生活の中での活動量をいかにして増やしていくか、など考えどころでもあります。