看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/8/28
1kgの減量ってどういう事ですか?

減量は月に2kgくらいですね、と療養指導の中で患者さまに伝えました。
すると、「2kgの減量って1日どのくらい減らせばいいんですか?」
と聞かれました。
さらに、「体重1kgを落とすには何カロリー減らせばいいんですか?」
と聞かれました。

〜解説〜

体重を1kg減らすには、断食したりサウナに入ったりして汗をかけば簡単です。
しかし、真のダイエットとは言えません。水分を抜いただけだからです。
では、本当のダイエットとは何でしょうか?

脂肪1gは、9kcalです。
人間の脂肪は「脂肪細胞」として蓄えられています。体脂肪は8割の脂肪と2割の水分からできているため、

1000g×9kcal×80%=7,200kcal

となります。単純計算ですが、1kgの体重を減らすには7,200kcal消費すればいいという事になります。

7,200kcalを30日で割ると240kcalになります。
1日240kcalを消費するにはどうしたらいいのか?という事です。

食べ物では大体ですが、

  • どら焼き・・・1個
  • 発泡酒500ml・・・1本
  • 白米約140g

運動では、

  • ウォーキング・・・約50分
  • ジョギング・・・約27分

が簡単な目安となります。

無理なく続けられる療法を見つけましょう

糖尿病診療ガイドライン 2016」の中で、
〜肥満を伴う糖尿病患者では肥満を放置したまま高血糖に対する薬物療法のみを行うと、さらに肥満が助長される場合が少なくない。治療の基本は、食事療法と運動療法である〜
と書かれています。

療養指導の中で、それぞれの患者さまにあった体重コントロールが提案できるように工夫しています。無理なく継続できることが一番大切です。食事と運動、の両方が大切ですが、個々に適した療養指導をしていくことが重要です。