看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/7/3
足がつるんです

毎月通院している患者さまから、
「最近、寝ている時に足がつるんですよ。あまりに痛くて、隣に寝ていた主人を起こして、足を揉んでもらったんです。運動のしすぎかしら?」

足を引きずるように診察室に入ってきたAさん。

血糖値が良くなってきたのに、「足がつる」という症状が出てきて不安そうなAさんです。
「血糖値が改善する時にも、症状が出ることがあるんですよ」と話しました。
Aさんは、「よかったわ。急に悪くなっちゃったのかと思って心配で心配で」と笑顔で話されました。

さて、「足がつる」とは一体どうして起こるのでしょうか?

〜解説〜

糖尿病合併症の一つである、神経障害はなぜ起こるかはっきりとはわかっていません。
高血糖が続くことで細小血管が障害を受けやすくなっており、細小血管の血流が悪くなります。
そこから、神経細胞が必要としている酸素や栄養が十分に行き渡らなくなることによって、神経障害が起こり、感覚障害の一つとして手足のしびれが現れます。

足先や足底のしびれが、特に夜間に、強く出る

感覚低下

感覚異常

こむら返りへと症状が進行します。

治療後神経障害

また、高血糖が長く続いた人が血糖値正常化によって、手足の感覚異常が一方的に現れるケースもあります。
「治療後神経障害」と言われています。血糖値改善後1〜3か月程度で現れます。

足を毎日看る

年間3000人の下肢切断患者がいます。糖尿病と診断されてから10年で50%の方に神経障害が合併してしまいます。
血糖値の管理とともに、「足を毎日看る」ことをぜひ実行していただきたいと思います。