看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/5/1
水分ってどのくらい摂ればいいの?

気持ちのいい季節になってきました。
毎日の療養指導では「水分摂取を忘れずに!」と、声をかけています。

「水分ってどのくらい摂ればいいの?」「どんなものがいいの?」
「摂りすぎたら体に悪くない?」「どうやって生活の中で水分摂取をしていったらいいの?」

今月はこんな疑問の療養指導を展開していきます。

水分を摂るのは難しい?

「いっぱい水は飲んでるよ」
患者さんから言われました。

看護師:「どのくらい飲んでいますか?」
患者:「食事の時と、おやつを食べるときかな」
看護師:「一日2Lを目安に水分として摂るようにしてください」と答えると
患者:「なぜそんなに? 飲めないよ、水ばっかり」と言われしてしまいました。

そんなに飲めない、という患者に水分摂取がなぜ大切なのか、を納得して頂かなくてはなりません。

生活の中にある水分摂取のタイミング

そんな時は、生活習慣を聞きます。
すると、食事の時にコップ1杯、風呂の時、起きたとき、寝る前・・・
生活の中に、水分摂取のタイミングが隠れていることに気が付いて、
「本当だ、これなら水分摂れそうだ」と納得してくれました。
ここまでくれば、もう大丈夫。患者さんと楽しく会話してみました。

〜解説〜

1日に必要な水分は、2.5Lです。
1日の水分の流れをみてみますと、
摂取:一般的な食事で1000ml、飲料で1200ml、代謝で300ml
排泄:不感蒸泄-呼気300ml、皮膚700ml、尿便1500ml
といったようになっています。

計算上では、上記のような数字が出てきますが、スポーツをされる方や、糖尿病の方はもう少し多く水分を摂る必要があります。したがって、1500-2000mlの水分摂取が推奨されています。
ただし、腎臓透析中の方や心不全などで水分摂取量が制限されている方は医師の指示に従ってください。