看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/4/17
アルコールって飲みすぎたらだめなんですか?

アルコールって飲みすぎたらだめなんですか?
なかなか適量を守れない患者様からの質問です。

肝臓はアルコールの代謝を優先するので、実は糖尿病の人は低血糖をおこしやすいんですよと話すと、びっくりされます。 特に、アルコールだけをひたすら飲む人は低血糖を起こしやすいですし、つまみをたくさん食べる人は摂取カロリーが多くなり血糖値の上昇になります。

適量って難しいですね、と笑顔で厳しく言います。

<解説>適量のアルコールを取れる方はどんな方?

適量のアルコールを取れる方は実は下記のことが守れる方、なんです。

  • 血糖コントロールが良好で安定している
  • 糖尿病性合併症がない
  • 薬の服用やインスリン注射をしていない
  • 飲酒量を守る自制心がある
  • 体重が標準、もしくはそれ以下である

なかなか、敷居が高いです。

肝臓には、アルコールを分解する働きがあり、血糖不足の状態であっても肝臓はアルコールがあればアルコールの分解を優先指定行うため、血糖が供給されないままの状態がつづいてしまい、低血糖を起こしてしまいます。

また、アルコールには肝臓のブドウ糖放出を抑えて、血糖値を下げる作用もあります。そのため、血糖降下薬やインスリン注射をしている方がアルコールを摂取すると低血糖のリスクが高くなります。

摂取したカロリーに対してインスリンが作用し、糖新生を行う肝臓。
つまり高血糖も起こしてしまいます。

肝臓の機能もインスリン分泌をする力もそれぞれなので、低血糖も高血糖もおきます。

お酒を飲んだら、低血糖に注意しなくてはいけないのですが、食事量やアルコール量によっては飲酒後数時間から翌日の高血糖!

ますます「適切な量のアルコール」が大切になります。