看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/3/13
1日3食

当院には、会社の健診で「糖尿病の疑いがあり、要検査」となり受診される方が多くみられます。
まず、看護師、検査技師が問診を取るのですが、そこで気になるのが朝食抜きの方が多いことです。会社の検診だと30〜50代の働き盛りの方が多いので、毎朝忙しく、朝食抜きになってしまうようです。また、お付き合いが多く、夜遅くまで飲み会があり、朝食が食べられないという方もいらっしゃり、1日2食の方が多いことに気付きました。

食事制限は逆効果

そこで、1日2回の食事の血糖値の上がり方について考えてみます。
夜寝ている間も脳や基本的な生命活動などでエネルギーを消費しているので、血糖値は下がっていますが、このまま何も食べないと、身体は、その少ない食事回数の中で、最大限にエネルギーを得ようとします。そして、血糖が高い時間も長くなってしまいます。結果的に、血糖値が下がりにくい体質に変わってしまいます。
また、すい臓のβ細胞から出るインスリンは、空腹の時間が長時間に及ぶと、インスリンを分泌するという役割を忘れてしまう現象があるようです。そのため、朝食を抜くと、昼食、夕食で炭水化物を減らしても食後の血糖が上がるという報告もあります。
患者さんの話を聞くと、健診でひっかかり、「朝食を食べないが、昼食、夕食で糖質制限しています」という方がいらっしゃいますが、「昼食、夕食で食べ過ぎないという事より、朝食をしっかり食べてほしい」という事を指導していきたいと思いました。

食事習慣を見直しましょう

また、食事の時間をゆっくり取れない方は多いのですが、意識して、よく噛んで、野菜→肉・魚→パン・ご飯の順番を守るだけでも血糖値の上がり方は少ないです。食事の習慣を見直してみましょう。次回の検診の結果が変わるはずです。