看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/2/27
糖尿病性腎症

クリニックで、糖尿病性腎症の勉強会がありました。透析予防のためには、どうすればよいかなどの話でした。

当院では、毎回、尿検査を行い、尿糖や蛋白尿を調べます。
その他に定期的に検査するのが、尿中アルブミン値です。これは、尿試験紙では、検出されないくらいの微量の尿中アルブミンで、正常では、検出されないのですが、糖尿病腎症では、早期に出現します。
微量アルブミン尿が出たら、自覚症状はなくても、腎症が始まっているという警告です。徐々に進行すると蛋白尿が出て、最終的には、末期腎不全となり透析が必要になってきます。
糖尿病発症後、5年から10年経つと徐々に見られてきますので、受診時、尿中アルブミンの値を聞いてみるのも良いでしょう。
当院では、看護師、検査技師の診察前の療養指導で結果をお伝えします。お聞きしたことがない方は、ご質問ください。

進行予防

早い時期(腎症2期…微量アルブミンが30-299mg/gCr)には、進行を予防することができますので、血圧のコントロール、血糖コントロールが大切です。

血圧の目標は、130/80mmHg未満です。クリニックに来院されると、白衣性高血圧症で、普段より上がってしまう方も多いので、ぜひ、自宅で血圧を測り、手帳に記載して持ってきていただけると良いです。手帳は、クリニックからお渡しできます。
薬は、アンジオテンシンという血圧をあげるホルモンの作用を抑制する働きがあるARBやACE阻害薬などが使われています。これらは、単に、血圧を下げるだけでなく、腎臓の糸球体の血管を広げることで、糸球体の内圧を上げないで、腎臓を守る作用もあります。

あとは、塩分に気を付けましょう。
大好きなラーメンなどは、塩分がたっぷり。一日6gという方は、すぐに超えてしまいますので、注意が必要です。外食やお弁当は、味が濃く、塩分が含まれている可能性があるので、 量には気を付けて食べるようにしてくださいね。
当院の管理栄養士の指導も受けることがありますので、お気軽にご相談ください。