看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/2/13
DKA(ケトアシドーシス)

ここ最近、当院でもA型インフルエンザと診断される方が多いです。
この時期、インフルエンザなどの感染症(シックデイ)などから危険な急性の合併症が起きることがあります。

先日、風邪をひき、発熱があり、食欲がなくなり、インスリン注射を2週間ほど中断していた患者様が、受診に来られた時には、血糖値、HbA1cともに高値になっていました。
また、いつもと違い、話もできず、立って歩くことも辛そうで、横になり、意識ももうろうとしていました。1週間前くらいから、腹痛を訴え、食欲もなかったようです。

尿検査でケトン体陽性で、DKA(糖尿病ケトアシドーシス)を疑い、病院へ救急要請となりました。

DKA(糖尿病ケトアシドーシス)とは

DKAは、インスリン注射をしなかったり、感染などの影響でインスリンが効きにくくなり、高血糖状態をきたすことです。

今回の事例では、インスリンの極度の作用不足により、糖はあるが、組織に全く取り込めない状態だったと思われます。
飢餓の状態と一緒で、脂肪組織では、脂肪を分解し、その結果、遊離脂肪酸からケトン体が産生されます。血液が酸性に傾き、ケトアシドーシスを起こします。

DKAの治療

DKAの治療は、点滴により脱水の補正、インスリン投与により、インスリン不足の改善が基本です。
ひどくなる前に、早く受診してもらう、シックデイ時のインスリン投与を確実にしてもらうように、日ごろから患者様に指導をしていく必要があると、再度、感じました。