看護師による糖尿病療養指導の現場から

2017/1/31
悪玉コレステロール(LDL)

クリニックで、脂質異常の勉強会がありました。
日頃、検査データをもとに療養指導している私たちにとって、とても興味のある話題でした。

H24年に心筋梗塞で死亡したのが、約42,000人で、これは、交通事故の6倍の数だったということです。また、LDL値が120mg/dlを境にして、死亡数は2.8倍に上がったということです。

コレステロールは、どうして動脈硬化を起こすのでしょうか?

動脈硬化は、血管の壁が厚くなって、内側が狭くなった状態ですが、原因の一つに血管壁の中にコレステロールがたまっていることが原因となります。
LDLが増えると、それが血管壁に入り込み、コブのような動脈硬化ができます。逆に、善玉コレステロール(HDL)は、動脈硬化を防ぐ働きがあります。

その他には、糖尿病があることも動脈硬化になりやすくなります。
糖尿病がある方は、目標値は、カテゴリーV(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版)となり、LDLは、120mg/dl未満、HDLは、40mg/dl以上です。
過去に、心臓病(冠動脈疾患)を起こしたことがあると、目標値は、LDLは、100mg/dl未満、とさらに低くなります。 糖尿病の方で、LDLが120mg/dl以上ある方は、男性45.2%、女性65.2%だそうです。 ご自身の検査データをご覧になってみてくださいね。

    コレステロールが高い人に勧められる4つのアドバイス:

  • @ 食事を見直す:伝統的な日本食、1970年以前の日本では、植物性(雑穀、いも、果物、野菜、海藻)、海産物が中心でした。その当時、心筋梗塞などは少なかったということです。
  • A 運動を習慣にする:歩くなどの運動を1週間で150分を目標に。
  • B 禁煙する:動脈硬化を起こす要因の一つです。
  • C 薬を飲む:以上をためしても下がらない場合、内服治療を行う場合もあります。

脂質異常が良くなると、HbA1cや血糖値は改善しているケースがよくあります。
上記のアドバイスを参考にして、両方とも良くなると良いです!!