看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/12/19
シックデイA

前回、シックデイについてお話しました。
最近、風邪をひく方が多く見られます。
ある患者さんから「食欲がない時、薬はどうしたらよいですか?」
「食べていないから飲んでいないよ」など、お話がありましたのでまとめてみました。

シックデイの時は、血糖値が高くなるというお話をしましたが、低血糖にもなります。 それは、どんな時でしょうか?
それは、食欲がない時に、糖尿病の薬を飲むと起こしてしまいます。
発熱などで、脱水を起こすと腎臓の機能が低下します。腎臓で排泄されるお薬は、体内にそのまま薬の成分が残ってしまい、低血糖を起こすことが考えられます。

シックデイになったら、治療中の内服薬とインスリン注射は、どのようにしたらよいかを主治医にお聞きください。下記は、大体の目安としてまとめてみました。

内服薬

・スルフォニル尿素薬、速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) グルファストR、スターシスR、ファスティックR、シュアポストR:
食事量がいつもよりやや少ないくらい → 通常量内服
食事量が半分程度 → 半分内服
食事量が半分以下 → 内服中止

・DPP-4阻害薬:
食事が食べられる → 通常量内服

・ビグアナイド薬 メトグルコR、メデットR、グリコランR、ジベトスR、ネルビスR:
脱水があると乳酸アシドーシスを起こす恐れがある → 内服中止

・αグリコシターゼ阻害薬
下痢の症状がひどくなる恐れがある → 内服中止

・SGLT2阻害薬:
脱水やケトーシスを強める恐れがある → 内服中止

・チアゾリジン:
血糖値に大きく影響しないので → 内服中止でも良い

注射薬

・リスキミア受容体作動薬:
吐き気や腹痛がある時 → 内服中止

・インスリン製剤:
食事が食べられない場合でも、半分量は必要です。 血糖値をこまめに測り、主治医にご相談ください。

★個々により、薬の内容等が違いますので、以上は、あくまでも参考にしていただき、主治医にシックデイ時の薬の使い方をお聞きになってください。