看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/12/6
フットケア

週末、糖尿病看護事例研修会に参加してきました。
今回のテーマは、「フットケア」でした。
最近、フットケアの話題を多く聴講していて、日ごろから、私たちの指導の大切さを感じています。「どうして足が大事なのか?」を患者さんに伝えていかなければいけません。
短い外来診療時間の中では、血糖値や食事に目が行き、足の話題までたどり着けないことが多いことを反省しています。

症状が悪化しないために心がけている事

糖尿病の合併症の1つの末梢神経障害で足に皮膚潰瘍や、壊疽、感染症を起こし、ついには、足切断まで至ることがあります。
足病変の写真を見ると、こうなる前に、患者さん自身が気づき、また、医療者は、日頃から足に関心を持つように指導していく必要性があると感じます。糖尿病患者さんの中で15%、糖尿病歴20年以上の人の半分の人に足の傷があると言われ、いつでも感染の機会にさらされ、適切な治療がなされていないと、一気に症状は進み、足切断の可能性があるということがとても怖いです。患者さんの足をみせてもらい、傷を見つけたらすぐに、患者さんと一緒に原因を探していきたいです。

様々な症状

末梢神経障害の中で、運動神経障害を起こすと・・・

→足の筋肉が萎縮→足の形成を保てず、形状がかわってしまう(偏平足や下記)
・シャルコーフット(足底の土踏まずが出っ張る変形)
・ハンマートウ(筋肉が縮んで足指が金槌のように変形)
などを起こし、その部分に、潰瘍を起こしやすくなります。

自律神経障害があると・・・

→汗をかかなくなる→皮膚温度の調整ができなくなる→乾燥→亀裂→壊疽

また、検査値の中で、高血糖はもちろん、脂質異常、血圧が高いなど、また、ふくらはぎから下が痛い、長く歩けない、間歇性は行などがある方は、下肢動脈病変がある可能性があります。

講義の中で、血管内治療の話がとても興味深かったです。
足切断しかなかった患者さんが、血流診断を行い、血管内治療の適応があり、カテーテルを入れて、血管を広げ、血流、血行が回復により、切断を免れた症例の話を聞きました。
アメリカでは、バイパス術より、血管内治療の方が増えている、という話でした。

動脈硬化を早期発見するための検査

当院では、PWV/ABIという機械で、血管の硬さや、動脈硬化の状態がわかる検査があります。足関節の血圧が、腕の血圧より低い時は、動脈硬化の恐れがあるので、足の症状がある方には、検査をしていきたいと思います。