看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/11/21
柿と糖尿病

秋が深まってまいりました。
毎年、秋になると必ず耳にするのが「柿が大好きで食べちゃうんです・・・」という声。
実際に、HbA1cが上昇した方に聞いてみると、確かに柿好きの方が多いです。毎食後に1個ずつ、3〜4/日に食べてしまう方も・・・。SMBGをしているある患者様は、柿を食べたら血糖値が200mg/dlを超えてしまったそうです。
今回は、柿について調べてみました。

柿に含まれる栄養価

古くから日本で親しまれてきた果物で、「柿が赤くなれば、医者は青くなる」と言われる程に栄養素は豊富です。鮮やかな果肉には、β-カロテンやβ-クリプトキサンチン、リコピンなどのカロテロイドが含まれています。また、お肌に良いビタミンCも含まれています。日本食品標準成分表で、栄養価を見てみますと、 柿100gあたり、60kal、糖質14.3g、ビタミンCは70mgです。
ちなみに、いちごですと100gあたり、34kcal、糖質7.1gです。
これを柿1個大体180gで換算すると 100kcal、糖質25g、ビタミンCは120mgの計算になりました。

食べるときの注意点

柿は、果物の中でも糖質が多いですね。また、干し柿も注意です。干し柿は、他のドライフルーツよりもさらに糖質が多いです。干し柿の表面の白い粉は、中の糖分が結晶化したものなので、凝縮した干し柿を、2.3個ぺろっと食べてしまうのは危険です。
また、完熟した柿は、果糖よりもブドウ糖が多くなっているのでさらに気を付けましょう。食後に柿を食べる習慣がある方は、食後高血糖が心配です。翌月のHbA1cも上がってしまいます。夕食後、風呂上りに柿を食べている方は、高血糖の他、エネルギーとして消費されない分は、中性脂肪に代わって肝臓に蓄積されていきます。

秋、果物も美味しい時期ですが、「柿は、1日1個まで!」にしましょう。