看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/11/7
糖尿病を持つ人の在宅療養を支えるチーム医療

スポーツの秋、読書の秋、勉強の秋!ですね。皆様は、どちらの秋をお過ごしでしょうか?
私事ですが、今年の秋は、9月の山梨の糖尿病看護学会に始まり、たくさんの勉強会に参加しているような気がします。
糖尿病療養指導士の更新に必要な単位も取得でき、また、勉強にもなる、一石二鳥です。

千葉県糖尿病看護研究会の内容

先週は、千葉県糖尿病看護研究会に参加してきました。テーマは、「糖尿病を持つ人の在宅療養を支えるチーム医療」でした。
シンポジウムでは、日ごろ、在宅医療に関わる医師、保健師、ソーシャルワーカー、退院調整看護師の講義を聴きました。 糖尿病を持つ人が入院するとすぐに次の段階、つまり、自宅へ戻る?他の医療機関へ移る?などを考える必要がでてきます。インスリン導入となった人、独居、認知症、受け入れる家族の問題など、一人一人のケースに合わせ、また、一番大事なのは、ご本人の希望を取り入れながら、退院後の生活を考えていかなければいけません。
普段、クリニックで外来だけ担当している私には、未知の世界の話もありました。

勉強会で学んだこと

いつも、勉強会に参加したら、最低でも一つ学びを忘れないようにしています。
今回の学びは、埼玉県のある町の保健師さんの講義で、糖尿病性腎症による透析を減らすための予防プログラムを考えたというものです。
一人透析予防ができると年間500万円の医療費を抑制できるそうです。検査値eGFRが2年間で30〜40%低下することは、透析導入の有用性があるので、新指標は、年間20%のeGFR低下です。病院では、対象者を抽出し、外来指導後、本人の同意を得たのち、町の保健師が訪問指導にあたっています。地域に帰っても、医療機関と保健師間で情報共有がされ、同じベクトルをもち、支援が継続できるという仕組みでした。チームで減塩指導などをしているそうです。
余談ですが、こんな熱心な保健師さんがいる町に住む住人の方は、安心して暮らせるだろうな、と思いました。

最近、在宅医療が広がりつつあり、当院でも「ホウカン TOKYO」との連携を取り始めています。今後も、糖尿病を持つ人が、安心して過ごせる支援を提供できたら良いなあと思いました。