看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/10/24
第6回西南部臨床糖尿病研究会

一昨日、今年も当院主催の研究会が行われました。
多施設、多職種の皆様のご参加があり、大変に盛り上がりました。
テーマは、「地域医療、在宅医療と糖尿病」でした。

認知症患者について

2012年の厚生労働省調査では、認知症患者数は、462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人、2025年には、約5人に1人が認知症患者になると言われています。
また、認知症高齢者の居場所の内訳では、約50%の人が居宅で生活しているということです。
このことから、糖尿病を持った認知症患者を在宅で療養指導するケースがますます増えてくると予想されます。

グループワークで学んでこと

グループワークでは、症例を2つ上げ、活発な話し合い、発表ができました。
1つ目は、「高齢者+認知症+独居=困っています」という題で、高齢、独居、認知症、インスリン注射治療中の患者さんが、地域包括支援センターから在宅療養支援診療所を運営している当院に紹介されたという事例で、自宅で療養生活を送る上での問題点と支援を考えていきました。
当院スタッフから、症例紹介の中で、「介護保険制度」、「介護度」、「サービス担当者会議」、「ケアプラン」、「日常生活自立度」など、普段なじみのない言葉の説明もありました。
グループワークでは、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、介護支援専門員、ホームヘルパー、訪問診療医の立場での関りが発表されました。
複数回のインスリンを週1回製剤に変える、宅配食を頼む、低血糖を予防できるような薬剤へ変更、フットケア、基本動作能力の考案、家族間の関係構築、ケアプランの追加、修正など具体的な案がたくさん上がりました。このように、他職種間の連携で、在宅移行をスムーズにでき、在宅療養生活の質の向上を目指せると学びました。

当院でも今年4月から在宅医療が始まったところです。
今後、もっと充実したサービスが提供できると良いと思います。