看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/10/11
インスリン注射の問題点

先日、「インスリン注射器内に、血液が混入してしまった!」という患者様がいらっしゃいました。
早速、手技を確認したところ、問題点を見つけることができました。 インスリン注入後に、注入ボタンの指を離すタイミングが早かったのです。

インスリンを注入する時の注意点

注射針を抜く前に、注入ボタンを離してしまうと、皮下の血液が逆流してしまい、注射器内に混入してしまいます。 極細の注射針を使用しているため、注入時、皮下側の圧力が高くなっています。
血液が混入すると、注射器内は、不潔となるため使うことはできません。
新しいインスリンに交換する必要があります。 インスリンの注射手技を確認する時は、このボタンを離すタイミングを忘れて、早く指を離してしまう方が時々見受けられますので、注意が必要です。

インスリンボールについて

また、クリニックでは、インスリンボールの確認も行っています。
インスリンボールは、同じ部位に注射することにより、インスリンの脂肪増加作用により、皮下に脂肪の塊ができ、固くなることです。 このインスリンボールに注射をしても痛くないので注射部位に選びがちですが、血流が低下し、インスリンの吸収が障害され、血糖コントロール不良となります。 左右の腹部に少しずつずらして打つように指導しています。
ご自分で奇数、偶数日と決めたり、1日で複数注射がある方は、時間帯でずらすなど決めると良いですね。