看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/7/19
運動の効果

先日、患者様から、「運動すると何が良いのですか?」と聞かれました。
よく、「運動しても痩せない・・・」という話も聞きます。

体重を1kg減量するのに必要な消費カロリーをご存知ですか?
1kgの脂肪を落とすには、7000 Kcalが必要になります。
また、消費するカロリーが摂取するカロリーよりも多くならないと痩せられません。
この7000 Kcal、ざっと計算してみると、約230 Kcal/日消費する必要があります。
運動でいうと、1万歩で約160-300Kcal消費されます。

雨の日も、暑い日もあり、毎日1万歩は目標が高すぎると感じる方もいらっしゃいます。
運動のみで痩せることはとても難しく、肥満解消には、食事療法の方が重要になります。

では、なぜ、私たち医療者側は、運動を勧めるのでしょうか?
運動には、短期的な効果と長期的な効果があります。運動療法で、痩せること以上に、食後の運動によって食後高血糖を抑える効果や、運動の継続によってインスリンを効きやすくする(インスリン感受性を上げる)事が重要な目的になります。

動脈硬化は、食後高血糖の時点で進行し始めることが多いので、食後の運動は、動脈硬化を予防する上でとても大事なことですね。「食事をしたら動かないようにしている」という声も聞かれますが、食後直後から血糖値は上がってきます。

食べ始めてから30分〜1時間以内に歩くなど動いてみましょう。
食後の血糖値が抑えられます。他にも、心肺機能が高まり、血圧や脂質異常症の改善、また、なんといっても、終わった後のすがすがしさ、ストレス発散にもつながります。
ぜひ、試してみましょう。