看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/7/11
糖尿病と熱中症

毎日、暑い日が続きますね。
今回は、この時期にぴったりの糖尿病と熱中症について考えてみます。

高齢者、糖尿病など慢性疾患のある人は特に熱中症にかかりやすいと言われています。
どうしてなのでしょうか?

血糖値が高い状態が慢性的に続くと、それを薄めようと血管の外側から水分を取り込み続けて水分量が増え、増えた水分を排出しようと尿がたくさん出るようになります。
それにより脱水症状が進み、熱中症に陥りやすくなってしまうのです。

また、糖尿病の合併症として神経障害がある場合は、暑さを感じづらくなり体の不調の発見が遅れる、汗をかきづらくなる、などが起こり、体温調節がうまくいかず熱中症にかかりやすくなってしまいます。

では、どのようなことに注意して水分補給をしていったらよいのでしょうか?

  • 水やノンカフェインで汗の量に見合う水分補給をする
  • スポーツドリンクは水分と塩分を同時に補えるので効果的だが、100g中5g〜10g(20〜40kcal)の糖質(果糖など)が含まれるものがあり、多量に摂取すると高血糖になるおそれがある
  • ビールやコーヒーなどカフェインの入った飲料は利尿作用が強く、尿で排泄される水分の量が多くなるので水分補給にならない
  • 果汁、野菜ジュース100%も注意が必要。飲む時には、必ず、カロリーや糖質量をパッケージで確認する習慣をつけ、飲みすぎには十分注意しましょう

毎日のようにニュースでも聞きますが、水分補給だけでなく、暑さを避ける方法として、室温が上がりすぎないようにエアコンなどで調節し、風通しの良い服を着るなどの工夫もして、夏を乗りきりましょう。