看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/5/2
インスリン抵抗性

前回、インスリン抵抗性のお話を書きました。インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモン「インスリン」に対して、作用を受ける細胞の感受性が悪くなることでしたね。

空腹時の血糖値と血中インスリン値(IRI)を掛けて405で割った値、インスリン抵抗性指数(HOMA-R)からおよそのインスリン抵抗性を把握するという簡便な方法があります。1.6以下は正常、2.5以上はインスリン抵抗性があるとされ、数値が大きいほどインスリン抵抗性が強いとされます。インスリン抵抗性をよりよく反映するには、空腹時血糖値が140mg/dl以下であることが望ましいです。

インスリン抵抗性を調べるには、経口ブドウ糖負荷試験を行います。 10時間以上絶食してから、75gのブドウ糖を溶かした水を飲み、その後の血糖値の変動から正常型、境界型、糖尿病型の3つに判定されます。

自覚症状のある糖尿病の患者では重篤な高血糖を招く恐れがあるため施行するべきではないといわれていますが、逆にHbA1cは5.8%〜6.5%の時は最もよい適応となります。健康診断などで、HbA1cをチェックしてみましょう。