看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/4/11
糖尿病人口が4.2億人を突破!日本は世界第9位に

世界保健機関(WHO)は、成人の糖尿病有病者数が2014年までに4億2,200万人に達し、1980年の1億800万人から4倍近くに増え、世界の成人の11人に1人が糖尿病を発症しているという調査結果を発表しました。糖尿病人口の世界ランキングでは、日本(720万人)は、昨年から一つ順位を上げ、9位になっています。糖尿病を発症している可能性が高くても、検査を受けていない人も多く、自覚症状がないまま合併症が進んでいるケースもあります。糖尿病が原因で死亡する人は、6秒に一人で、ほとんどの国で死亡原因の上位をしめています。

日本人に多いインスリン分泌障害優位の2型糖尿病

2型糖尿病とは・・?
遺伝的な要素に過食や運動不足、ストレスなどの身体に負担となる生活習慣が加わり発病するタイプの糖尿病。日本人の糖尿病のほとんどを占めます。

日本人と欧米人では、2型糖尿病の病態に違いがみられます。日本人の糖尿病では、インスリンの分泌障害(出が悪い)が中心で、インスリン分泌は欧米人の約半分で遺伝的に分泌能の低下があります。欧米人は、大量の糖を摂っても速やかに貯蔵できる遺伝的体質があります。

しかし、近年、日本では、食生活の欧米化が進み、インスリン分泌が保たれていて糖尿病になりにくいタイプの日本人でも高度な肥満からインスリンが効きにくくなり、2型糖尿病になるケースが増えてきています。運動せず、家の中でTVを見ながら間食をする生活を繰り返していくうちに肥満になり、糖尿病へと移行しないように気をつけましょう。