看護師による糖尿病療養指導の現場から

2016/12/19
シックデイA

前回、シックデイについてお話しました。
最近、風邪をひく方が多く見られます。

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2016/12/12
シックデイ@

今週は、また一段と寒くなりました。
クリニックにも風邪で受診する患者さんが増えてきました。

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2016/12/6
フットケア

週末、糖尿病看護事例研修会に参加してきました。
今回のテーマは、「フットケア」でした。
最近、フットケアの話題を多く聴講していて、日ごろから、私たちの指導の大切さを感じています。

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2016/11/29
糖尿病患者支援のための研修会

週末、研修会に行ってきました。
テーマは、なんと、「糖尿病患者さんのやる気を引き出すコミュニケーション」
聞きたいテーマの一つです。

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2016/11/21
柿と糖尿病

秋が深まってまいりました。 毎年、秋になると必ず耳にするのが「柿が大好きで食べちゃうんです・・・」という声。
実際に、HbA1cが上昇した方に聞いてみると、確かに柿好きの方が多いです。毎食後に1個ずつ、3〜4/日に食べてしまう方も・・・。

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2016/11/15
火、包丁を使わない いつでもできる簡単レシピ

以前にも書かせていただきましたが、10月22日に当院主催の西南部臨床糖尿病研究会が開かれました。今回初の試みで、当院の栄養士チームが「火・包丁を使わない、いつでもできる簡単レシピ、チキンサラダ 豆腐ソース添え」を紹介させていただきました。

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2016/11/7
糖尿病を持つ人の在宅療養を支えるチーム医療

スポーツの秋、読書の秋、勉強の秋!ですね。
皆様は、どちらの秋をお過ごしでしょうか?私事ですが、今年の秋は、9月の山梨の糖尿病看護学会に始まり、たくさんの勉強会に参加しているような気がします。

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2016/10/31
第6回西南部臨床糖尿病研究会 Part2

先週に引き続き、当院主催の研究会のお話です。
今回の会では、初の試みである、管理栄養士チームの「いつでもできる、かんたんレシピ!」のコーナーがありました。

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2016/10/24
第6回西南部臨床糖尿病研究会

一昨日、今年も当院主催の研究会が行われました。
多施設、多職種の皆様のご参加があり、大変に盛り上がりました。
テーマは、「地域医療、在宅医療と糖尿病」でした。

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2016/10/18
食後高血糖と動脈硬化

クリニックでは、月2,3回勉強会が開催されます。出勤しているスタッフはもちろん、休みの日でも都合があえば出席するスタッフもいます。日々の勉強は必要ですね。

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2016/10/11
インスリン注射の問題点

先日、「インスリン注射器内に、血液が混入してしまった!」という患者様がいらっしゃいました。
早速、手技を確認したところ、問題点を見つけることができました。
インスリン注入後に、注入ボタンの指を離すタイミングが早かったのです。

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2016/10/4
トレシーバのうち忘れ

先日、患者様から、「徹夜をして毎日夜22時に注射をするトレシーバを打ち忘れた。
どうすればよかったのか?あらかじめ、今夜は、注射できないとわかっていたら、昼間に打ちたいが何時間空けたら打てるのか?」との相談がありました。

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2016/9/26
日本糖尿病教育・看護学会学術集会 Part2

先週に引き続き、学会のお話です。 年に一度のこの学会は、毎年、開催地が異なります。
最近は、岐阜、高知、今年が山梨で、来年は、福岡だそうです。 観光も兼ねて、学会参加できると良いのですが、あまり時間的に余裕がなく、今回もどこにも寄らず、ずっと学会会場でお勉強してきました。

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2016/9/20
日本糖尿病教育・看護学会学術集会

3連休の週末を使って、山梨の学会に2日間参加してきました。当院からは、看護師、検査技師、管理栄養士の5人が参加しました。特急あずさに乗り込み、小旅行気分で出かけました。宿泊先も温泉があり、ゆっくりつかってきました。

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2016/9/12
「ポケモンGO」と糖尿病

今年の7月に「ポケモンGO」の配信が、米国、オーストラリア、ニュージーランドに続き日本でも始められました。世界中で数百万人がプレイしており、子供だけでなく大人も巻き込んで、熱狂的にプレイされています。私も試しに歩いてみましたが、実際にある公園や記念碑などに「ポケストップ」があり、モンスターボールがもらえるので、次から次へと探してみたくなりました。

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2016/9/6
小児1型糖尿病サマーキャンプ2016

当院の看護師Nさんが、小児1型糖尿病サマーキャンプに参加してきてくれました。
日本でサマーキャンプ(小児糖尿病生活指導講習会)が初めて行われたのは1963年のことです。以来、年ごとに開催団体(会)も増え、北海道から沖縄まで全国多くのところでサマーキャンプが開催されています。

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2016/8/30
糖尿病と中性脂肪の関係

「中性脂肪が高いんだけど、どうしてだろう?」という質問をよく受けます。
「前日の食事も関係しますから・・」というお話をします。夕食で脂肪、糖分、カロリー、アルコールなど摂りすぎていなかったかを確認します。

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2016/8/22
糖尿病連携手帳

皆さん、「糖尿病連携手帳」をご存知ですか?表紙にナスや玉ねぎなどの野菜を使ったお顔のある手の平サイズの手帳です。(ちなみ4種類あります)以前は、「糖尿病健康手帳」でしたが、改定され、現在は、「糖尿病連携手帳」と呼ばれています。かかりつけの内科、眼科、歯科が患者様を中心とした質の高い糖尿病診療の手助けとなる手帳です。

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2016/8/15
夏の運動療法

暑いですね!
療養指導の中でも、「暑すぎて、外出できない」とよくお聞きします。
こんな時は、どうぞ無理はなさらないでください。
夏は、熱中症、脱水症状に気を付けなくてはいけません。

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2016/8/8
アイスクリーム、果物

毎日暑いですね。そして最近、療養指導で患者様から、「暑いから、アイスやスイカを食べ過ぎちゃって・・・・。」とよくお聞きします。冷えたアイスや果物はとっても美味しく、止められなくなってしまいます。では、どれくらい食べても良いのでしょうか?

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2016/8/1
糖尿病と宅配食について

先日、クリニックで宅配食の試食会がありました。
私は、参加するのが初めてでした。
最初から、味が薄い、量が少ないのでは?と半信半疑だったスタッフは私だけではなかったと思います。

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2016/7/25
インスリンと骨代謝

6月は、当院で骨密度の検査強化月間でした。
若年世代、同年齢と比べる結果により、反応もさまざま。骨折の予防も含めて、骨粗しょう症のお薬が開始になる方がいらっしゃいました。月に1度飲むだけでよい薬も出ており、「受診時に処方されたら飲むと忘れないよ。」と教えてくださる患者様がいらっしゃいました。

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2016/7/19
運動の効果

先日、患者様から、「運動すると何が良いのですか?」と聞かれました。
よく、「運動しても痩せない・・・」という話も聞きます。

体重を1kg減量するのに必要な消費カロリーをご存知ですか?
1kgの脂肪を落とすには、7000 Kcalが必要になります。
また、消費するカロリーが摂取するカロリーよりも多くならないと痩せられません。
この7000 Kcal、ざっと計算してみると、約230 Kcal/日消費する必要があります。
運動でいうと、1万歩で約160-300Kcal消費されます。

雨の日も、暑い日もあり、毎日1万歩は目標が高すぎると感じる方もいらっしゃいます。
運動のみで痩せることはとても難しく、肥満解消には、食事療法の方が重要になります。

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2016/7/11
糖尿病と熱中症

毎日、暑い日が続きますね。
今回は、この時期にぴったりの糖尿病と熱中症について考えてみます。

高齢者、糖尿病など慢性疾患のある人は特に熱中症にかかりやすいと言われています。
どうしてなのでしょうか?
血糖値が高い状態が慢性的に続くと、それを薄めようと血管の外側から水分を取り込み続けて水分量が増え、増えた水分を排出しようと尿がたくさん出るようになります。
それにより脱水症状が進み、熱中症に陥りやすくなってしまうのです。

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2016/7/4
高尿酸血症

毎日、暑い日が続いていますね。
皆様、体調はいかがでしょうか?
今月に入り、血液検査で尿酸値が高くなっている患者様をよくおみかけします。
この暑さでよく汗をかくようになったことが原因の一つです。
汗をかくことで体内の水分が奪われ、尿量が減ります。
すると尿酸の排泄が正常に行われなくなり、体内に尿酸がたまりやすくなります。
汗では尿酸は排泄しませんので、結果、血清尿酸値が高くなります。

夏は、どうしても汗を大量にかきますから、多めの水分補給が予防と対策になります。
ただし、果糖を含むジュースや炭酸飲料はやめましょう。
ビールのがぶ飲みは論外です!
水分補給には、水、お茶が良いでしょう。
1日に2000ml以上の水分を摂りましょう。
水分摂取は、尿路結石の発生の予防にもなります。

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2016/6/27
GLUT4

先週、横浜生活習慣病フォーラムに参加してきました。 運動療法の講義で勉強になったことがあります。今回は、GLUT4についてです。

私たちは、運動や活動をするときに筋肉を使います。
筋肉は、血液中のブドウ糖をエネルギーとして使います。
筋肉の中には、GLUT4(グルットフォー) という、たんぱく質があります。

通常、ブドウ糖が上がると、インスリンは、細胞内のインスリン受容体と結合し、糖を細胞内に取り込む命令が出ます。この命令が出ると、GLUT4が細胞膜まで出てきて、糖を取り込みます。運動により筋肉の収縮があると、インスリンの命令がなくても、GLUT4は、細胞膜まで出てきます。運動を続けるうちにGLUT4の数も増えてくるということです。運動する→GLUT4が活性化する→血糖値が下がる!というメカニズムになります。

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2016/6/20
高齢者の食事(たんぱく質の摂取)

高齢者の方、特に前回話したサルコペニアがある75歳以上の方は、食事のバランスに気をつけましょう、というお話です。

エネルギー量やたんぱく質の摂取量が減ると
サルコペニア・フレイルを起こしやすくなります

エネルギー量、または、たんぱく質の摂取量が減るとサルコペニア、フレイルを起こしやすくなります。 高齢者の食事は、炭水化物が全体の60%、たんぱく質が15%と少なめ、間食が多くなり、脂質が増える傾向にあります。 たんぱく質をきちんと摂る→筋肉量が減らない→転倒予防となります。

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2016/6/13
サルコペニアとフレイル

前回、参加した指導士の勉強会では、「高齢者と糖尿病」がテーマでした。

今回は、今、問題になっているサルコペニアとフレイルです。
すでにお聞きになってご存じの方もいらっしゃるかと思います。

サルコペニアとは?

サルコペニアは、「ギリシャ語でサルコ(加齢による筋肉量)+ ペニア(減少)」造語となっています。国際的に統一された定義は、まだないようですが、ヨーロッパで使われているものとしては、筋肉量の減少、筋力の低下または、身体機能の低下を意味します。特に、高齢者の2型糖尿病では、筋力低下と筋肉量の減少が進みやすい、ということでした。

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2016/6/6
高齢者糖尿病

毎年、この時期に行われる東京CDE(糖尿病療養指導士)フォーラムに行ってきました。
今年のテーマは、「高齢者糖尿病とQOL」でした。

先月、日本老年医学会と日本糖尿病学会は高齢者糖尿病の新しい血糖コントロール目標を公表しました。 75歳以上の後期高齢者と機能低下がある一部の前期高齢者には、特に注意が必要でその重症度に合わせて、目標値を0.5%ずつ緩和するという提言です。

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2016/5/24
ABI、PWV検査

前回、合併症の有無や、進行度をみるための検査について書いてみました。今回から、その中の検査についてお話していきたいと思います。

第1回目は、動脈硬化の程度を調べるABI、PWVという検査についてです。

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2016/5/16
定期的な検査

前回、糖尿病かどうかを調べる検査の1つである、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)について書きました。 今回は、治療の為の定期検査についてのお話です。 これは、合併症の有無や、進行の程度について知るために必要な検査です。 合併症は、早い段階で見つけて治療を行えば、進行を食い止めることができます。

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2016/5/9
OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)

空腹時血糖値やHbA1cで糖尿病の診断をされることが多いですが、糖尿病の前段階には、空腹時血糖値は正常でも、食後の血糖値が高い時期があります。
また、空腹時血糖値よりも食後血糖値の方が動脈硬化と密接に関連しているといわれています。
食後高血糖を避け、将来の心筋梗塞や脳梗塞を防ぎたいものです。

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2016/5/2
インスリン抵抗性

前回、インスリン抵抗性のお話を書きました。インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモン「インスリン」に対して、作用を受ける細胞の感受性が悪くなることでしたね。 空腹時の血糖値と血中インスリン値(IRI)を掛けて405で割った値、インスリン抵抗性指数(HOMA-R)からおよそのインスリン抵抗性を把握するという簡便な方法があります。1.6以下は正常、2.5以上はインスリン抵抗性があるとされ、数値が大きいほどインスリン抵抗性が強いとされます。

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2016/4/25
肥満と糖尿病

前回、体重の事を書きましたが、どうして、体重が増えると血糖値が上がってくるのでしょうか?
私たちが、活動するにはエネルギーが必要ですね。筋肉や脂肪細胞などの組織が、細胞内に血中のぶどう糖(血糖)を取り込み、エネルギーが作られます。すい臓から送られるインスリンと、細胞側にあるインスリン専用の受け皿(レセプター)が結合すると、筋肉などの細胞の窓が開き、糖が入ることができます。

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2016/4/18
BMI、体重測定

日頃、療養指導させていただく中で必ずチェックしているのが体重です。毎月、患者様と「体重が増えた!」とか「減った!」といった会話をしています。そして、身長、体重から計算する体格指数、BMI(Body mass index)もチェックしています。BMIは、体脂肪率とよく相関する肥満指数で国際的にも使われて、肥満の程度を判定しています。

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2016/4/11
糖尿病人口が4.2億人を突破!日本は世界第9位に

世界保健機関(WHO)は、成人の糖尿病有病者数が2014年までに4億2,200万人に達し、1980年の1億800万人から4倍近くに増え、世界の成人の11人に1人が糖尿病を発症しているという調査結果を発表しました。糖尿病人口の世界ランキングでは、日本(720万人)は、昨年から一つ順位を上げ、9位になっています。

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2016/4/1
お花見と糖尿病

皆様、こんにちは。4月から、こちらのコーナーの担当をさせていただきます。
たけおクリニックで働き始め1年が経ちました。勤務当初、大変に驚いたことがあります。
それは、勉強熱心な患者様が多いことです。
日頃から患者様から教えていただくことも沢山あります。

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2016/3/28
年度末のご挨拶

皆さん こんにちは!少しずつ春の暖かさがやってきましたね。
別れの季節、出会いの季節の春ですね。皆さまも生活の中で変化があるのではないでしょうか。
1年間担当させていただきました「療養指導の現場から」のコーナーも担当者が変わります!
私自身が、皆さまにお伝えする中で学ばせていただくことが多く・・・本当にいつもありがとうございます。

さて、最近の外来ではと言いますと、少しずつ温かくなってきたからかHbA1Cの数値が下がる患者さんが多いですね。数値をお伝えすると「えっ何もしてないのに何で?」という反応の方も多いです。

春から夏にかけて、代謝が上がり体重も減りやすくなりますと、血糖値が下がりやすい季節になります。これを機に、食後のちょっとした運動を取り入れられるとなお運動による食後血糖値を抑える効果がUPしますね!

これからさらに気温が上がるに伴い、脱水症状に注意が必要となりますが、清涼飲料水(ポカリスウェットやアクエリアスにも注意)などの、甘い飲み物は、血糖値を急上昇させる可能性があるので、注意してくださいね。

それではみなさん、次回からの「療養指導の現場から」にも是非注目くださいね。
1年間ありがとうございました。
2016/3/14
最近の患者さんAさんとのやり取りをご紹介します。
Aさんは、いつも朝食を食べずに受診される方ですが、
その日は「すごく迷ったけど食べちゃったんです」と言われ来院されました。

もちろん、食事をしてきても問題はありませんが、Aさんは空腹時血糖値を確認するために、いつもお腹を空かせてきてくださっていました。

そして、採血の結果・・食後2時間値が350r/dl近くありました。
Aさんは「えー!!今まで高くても200台しかないのよー!こんな数値見たこと無い・・・」

Aさんは、食後に血糖値を測定する機会が少なかったため、300台と言う数値にとても驚かれた様子でした。「血糖値って、見えたらいいんですが、、見えないところで食事の後にはこれくらいに上がっている事もあるということですよね」と、おっしゃっていました。

本当、その通りだと思います。目に見えない血糖値の変動を感じることは難しいですね。それに対して頑張らなくちゃいけないことは辛いです。こうやって、時々食前や食後の数値の変動をチェックして、問題なのはどんな時なのか。的を絞って、改善策を考えていけたらいいのかなと思います。

血糖値の変動を知るためには他にも方法があるので、気になる方は是非看護師までご相談くださいね。
2016/3/7
今日は、無自覚低血糖についてお話します。
時々、血糖値が40〜60台の状態で来院される患者さんがおられます。
(時にはその状態で自転車に乗ってこられる事も!)

患者さんにお伝えすると「あら、そんなに低いの?」と自覚症状に出ないことから、きづいておられない事もしばしばあります。血糖値を下げる働きのあるインスリン注射やインスリン分泌促進系の内服薬を使ってコントロールをされている患者さんは特に低血糖に注意が必要です。

低血糖は、おおよそ70mg/dlを下回ると空腹感や動悸などの症状が出るとされていますが、自覚症状のないまま血糖値が下がっていく方もおられます。このような事を無自覚低血糖と言います。

症状がなくても、低血糖は血管に悪影響を及ぼすため、症状がないからと言って放っておいたり、気づいたときに何か食べれば良い。という事ではないのです。インスリンや、内服薬の量やタイミングを調整したり、運動や食事状況を見直してみることが重要です。

ご自身が低血糖の時にどのくらいの血糖値でどんな症状が出るのかを自覚し、対処法が理解できることが大切ですね。血糖測定をしている患者さんは特に、低血糖の回数を把握し、できるだけ低血糖を予防するためにどうすればよいかを一緒に考えていきましょう。
2016/2/22
CGM(24時間血糖値モニタリング)について

最近、血糖値の上昇と、食事の関係を調べるためにCGM検査を希望される患者さんが増えてきました。眼に見えない血糖値、上がっていても自覚症状がない血糖値の変化を、24時間、1週間分グラフで確認することができる検査なので、血糖値の変動に関心のある患者さんからは「とても勉強になりました!」という声や、「カロリー(エネルギー)量よりも、炭水化物が影響している事を理解できた」といった声が聞かれます。

また、1回のバランスの良い(野菜・たんぱく質・炭水化物のある)食事を摂った時よりも、お菓子を1度つまんだときの方が血糖値の上昇が大きかったことから、食べる内容が重要だと言うことに気づいていただけたようでした。

CGMの検査からは、たくさんの事が解かりますが、解析をするスタッフも、患者さんのデータから大変勉強させていただいております。

もし、私の血糖値の変動はどんな感じなのかな?とご興味のある方は、お気軽にご相談くださいね。
2016/2/15
2月も中旬となり、まだまだ寒さは続きますが、すこしづつポカポカとした日も出てきましたね。冬はHbA1Cが上がりやすいと患者さん自身も感じておられるのではないでしょうか。もちろん、年末年始の食事が反映されることも要因のひとつですね。また2月にも節分やバレンタインデーと、美味しいものが並ぶイベントごとで食べ過ぎてしまうこともあると思います。

もうひとつの要因としては、運動量が減ることですね。
寒さのあまり、外に出たくない・・・と言われる患者さんも少なくありません。

反対に、春は代謝がUPするためか、HbA1Cは下がりやすい傾向にあるようです。 どうしても、食事が美味しく、活動量が減ってしまいがちな冬ですが、少し春へ向けての準備をはじめてみませんか。気候がよくなってきたら、ぜひ外へ出て、気持ちも明るく、足もと軽やかにでかけてみましょう。
2016/2/8
先日、会社の健康診断で脂質異常症と指摘されました。という患者さんが続けて来院されました。
その患者さんが持参した健診結果のアドバイスの欄には「食べる時間に注意し、きのこ、海藻類を摂るよう意識しましょう。」と書かれてありました。
今日は、脂質異常症の患者さんに、なぜ、きのこ・海藻類がすすめられるのか、他にはどのよう食事が良いのかをお話したいと思います。

脂質異常症は、脳梗塞や心筋梗塞を招く動脈硬化にならないために、日々の食生活で工夫をしたり、運動量を増やすことが重要であると言えます。

また、単にLDLコレステロールが多いだけでなく「酸化」することが、動脈硬化が進みやすくなる原因であるため、抗酸化作用のある食べ物を食べることがすすめられます。

以下、ポイントをまとめます。

@コレステロールの多い食品が重ならないようにする
レバー、卵、魚卵(すじこ、たらこ、かずのこなど)が多い食品です。本来であれば、食事から摂りすぎた時には体内で生産するコレステロール量を抑える働きがありますが、脂質異常症の患者さんは、その働きがうまくいかずに、数値が上がってしまう事があります。

B抗酸化成分を含む食物性食品をたくさん食べる
野菜、海藻類に多く含まれます。
これらには食物繊維も豊富で、脂質異常症の改善効果が期待できます。

C飲み物は緑茶やウーロン茶がおすすめ
お茶に含まれるポリフェノールは、小腸からの脂肪吸収を阻害する働きがあり、食後の中性脂肪を抑える働きがあると言われています。

D主菜は肉より魚を
魚の油は不飽和脂肪酸(DHA・EPA)とよばれ、特に青魚に多く含まれています。
血液をさらさらにしたり、脳の働きを良くする作用の他、抗酸化作用もあるためおすすめです。

ぜひ、1日の食事に取り入れてみてくださいね。
2016/2/3
今日は、カーボカウントについてお話します。
カーボカウントという言葉を聞いた事があるでしょうか。
血糖値の変動にはさまざまな要因がありますが、食事の中では特に炭水化物量の影響を強く受けます。カーボカウントとは、そのことに着目し「炭水化物の量を数えること」を意味します。

まず、カーボカウントには2種類あり@基礎カーボカウントA応用カーボカウントの2つがあります。
@は「炭水化物の量を一定にするよう心がけること」これにより、血糖値の変動を最小限に抑えられる方法です。
Aは「食事ごとの注射量を決定するために炭水化物量を把握する必要がある場合」に用います。インスリン注射をしている方が、食べる炭水化物の量にともなって上昇する食後血糖値の変化を予測し、それに必要なインスリン量を決めるために行う方法です。
Aの場合は、インスリン分泌量が少なく、毎食ごとの注射が必要な患者さんに有効ですが、本日は、どなたにでも使える@の方法についてご紹介します。

基礎カーボカウント
@1食に食べる主食(ごはん・パン・麺類など)の目安量を知っておく
A食品の栄養素(パッケージの裏に書かれた炭水化物量)に着目する
B炭水化物の多く含む食品、甘い飲み物やデザートが重ならないようにする
C自分がよく食べる果物やスイーツなどの炭水化物量を把握する
D外食時も、ごはんの量を一定に出来るよう意識する
などが、日ごろの食生活の中で気をつけられるポイントです。

何の食品にどのくらいの炭水化物量が含まれているか知りたい方は、1度看護師までご相談くださいね。一緒に食事と血糖値の関係を振り返ってみましょう。

カーボカウントについてはこちらも参照ください
2016/1/25
運動療法の基本について
「運動をすると、低血糖になる時があります。運動をしたら、薬を減らす方がよいのですか?」
先日、患者さんから、このようなご質問を受けました。
運動には、インスリン感受性を高め、血糖値を改善する効果があり、とても重要な糖尿病の治療法の1つです。低血糖が起こるということは、それだけ運動療法によって効果が出ていることであり、患者さんの努力が反映されている結果です。その効果は2〜3日持続すると言われており、運動直後でなくても、運動の効果により血糖値が下がるということも考えられます。

運動する上での注意点は低血糖ですが、先ほども書いたように、運動により期待できる効果が出ているということなので、低血糖が起きるからといって運動を中止する必要はありません。
低血糖を予防するためにも運動によって、低血糖がいつ頃起こるのか、どのような症状が起こるのかご相談いただき、薬をどのように調整していく必要があるのか、という事を考えていくことが重要です。

運動の前に血糖値を測ることができるのなら、100r/dl以下であれば、ビスケットなどの補食を摂ると良いですね。血糖値が低い時に運動を開始することのないように、基本的には、運動療法は、食後に行うようにしてくださいね。
激しい運動や、長時間に渡る運動をする予定があり心配だという患者さんは、あらかじめ看護師までご相談ください。

運動と低血糖血糖降下薬の調整について
@SU剤、または超速攻インスリン分泌促進薬は低血糖を引き起こす可能性があるため減らすこともあります。
Aそれ以外の薬については、単独での使用は、運動により低血糖を起こす可能性は低いため基本的には減らさずに様子を見ます。
Bα‐グルコシターゼ阻害薬を他の薬と服用している場合、単独での使用では低血糖を引き起こす可能性はきわめて低いですが、低血糖時の対処法として、「ブドウ糖」をとる必要があります。

インスリン注射のみで治療している場合
低血糖を引き起こしやすいため、運動の内容によってはインスリン量を調整することがあります。 自己血糖測定を行い、運動の前後でどれくらい血糖値が下がるのか確認しSMBGノートに記録をしておいてくださいね。看護師がお話をお聞きし、安全に運動療法が行えるようインスリン量の調整について一緒に考えていきましょう。
2016/1/18
糖尿病と骨粗しょう症
糖尿病の方と関係の深い病気には、脳卒中や心臓病などがある事はみなさんよくご存じだと思います。 最近では、認知症やがんとの関係も注目されており時々「気になるので検査してください。」とおっしゃる患者さんもおられます。

今回は、患者さんに、おいくつになってもお出かけや、ご家族、ご友人との交流を楽しんでいただけるよう「健康寿命」に大きな関係のある「骨粗しょう症」についてお話をさせていただきます。

骨粗しょう症とは「骨強度の低下を特徴とする骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」とされています。簡単に言うと「骨がスカスカになって弱くなり、骨折しやすくなる病気」のことです。

「転倒→骨折→寝たきり」となれば、当たり前ですが、生活の質は下がりますよね。たとえ、病気をお持ちであったとしても「いつまでも、イキイキ・健康的で活動的に生活を送ることができる」という事が「健康寿命」の意味であり、そうでなければせっかく、病気とお付き合いしながら今まで頑張って来られている意味がありませんよね。

骨粗しょう症と関係がある検査が骨密度の測定ができる検査です。当院でも骨密度測定をすることは可能ですので、気になる方は是非一度ご相談くださいね。


骨粗しょう症の治療について
検査によって、骨粗しょう症と診断された方は、飲み薬や、注射で骨吸収を抑えることや骨形成を促すことで骨折のリスクを減らすことができます。

それと合わせて、日常生活で気をつけることで、骨粗しょう症の進行を防ぐことができます。

骨粗しょう症予防のためには「適度な運動」が重要です。糖尿病患者さんの多くの方が行っている「散歩」は、骨にとっても、とても良い効果があるのです。

食事の面では、カルシウムを多く含む牛乳・乳製品・小魚・緑黄色野菜・大豆や、 ビタミンDを多く含む魚・きのこ類、ビタミンKを多く含む納豆・緑黄色野菜を摂ることがすすめられます。これらの栄養素は、糖尿病患者さんにとっても、とても大切な営養素ですので、ぜひ意識して食事に取り入れてくださいね。

食事療法と運動療法は、糖尿病だから、というわけではなく、健康でイキイキ長生きする「健康寿命」のために、とても意味のある事なのです。
2016/1/12
24時間心電図検査について

当院では24時間心電図の検査を行う事ができます。
この検査は、携帯ラジオ程の大きさの記録機を身につけて、日常生活中の24時間の心電図を記録して、これを解析、観察する検査です。

「数分間、胸、肩から背中にかけて痛むことがあって・・」
「胸が重く感じて息がしづらくなることがある」
「動悸がして目が覚める」

このような症状を訴えて来院される患者さんにお勧めさせていただく検査です。

脈拍が不規則にとぶ、遅くなる、速くなる、乱れるなどの状態を不整脈と言います。
不整脈は、心臓の中にある”電線みたいなもの”の異常で出ることもありますし、狭心症や心筋梗塞などで出る事もあります。

狭心症は、心臓の周りにある「冠状動脈」の血流が悪くなり、心臓に負担がかかる病気です。狭心症は、労作(歩行や階段の上り下りなど動作時)と無関係に夜や早朝に見られることも多いため、クリニックに来院される時間には症状が消失しており、すぐに検査をしても心電図には異常が出ない事が多くあります。そのため長時間機械をつけておくことができる24時間心電図検査はとても有効です。

不整脈の中には問題のない種類のものもあります。そのため24時間心電図の検査を行い、症状のある時の心電図の波形がどのような状態になっているかを確認する事で異常の早期発見ができたり、異常がない事を確認できる事によって安心していただく事ができる検査です。

24時間装置をつけっぱなしにする必要のない【心電計】もあります。胸の違和感が気になる方は、一度ご来院頂き、症状をお聞かせくださいね。
2016/1/4
血圧管理におすすめな食材について

血圧が気になる患者さんの中には、口にする塩分量に注意している方も多いのではないでしょうか。特にお味噌汁の量を気をつけていますという患者さんのお話を聞くことがあります。

塩分は1杯1.5〜2g程度になりますので、お味噌汁を毎食召し上がる方は6g弱の塩分を摂る事になります。そのため、お味噌汁を1日に何杯も摂られる方ですと、高血圧の患者さんの塩分摂取量の目標である6g/日をお味噌汁だけでオーバーしてしまう事になります。

今日は、血圧管理のために塩分量に気をつけて下さいね。と言われる方に向けて、塩分を控えめにできるお味噌汁の食べ方についてお伝えします。

@具だくさん味噌汁にして、汁(湯)の量は半分程度に減らす
(1日にお味噌汁を食べる回数を減らす事も効果がありますね。)
→お湯で薄めても沢山の量を飲むと塩分を摂る量を減らす事はできません。
できるだけ汁の量を少なくし、お野菜をたくさん入れましょう。
そうすれば、お味噌汁だけでも栄養バランスの整った立派な副菜となります。

A水溶性食物繊維である海藻類を入れる
→ワカメなどの海藻類を入れる事には重要な意味があります。
水溶性食物繊維である昆布などの海藻類に含まれるアルギン酸は高血圧予防に効果があることがわかっています。 これにより、血圧上昇の原因となるナトリウムを体外に排出し、高血圧を予防する事ができます。