どこよりも早い週一回の皮下注射ビデュリオン®使用報告
(2013/10/17)

発売5カ月となりました。当院での成績および周辺医療機関での使用成績から感じたこと等について、簡単にご報告させていだたきます。


現在当院にて10名を超える患者さんに使用いたしました。また、更に他医療機関の患者さん15名程度の情報を知り、治療について相談する機会を得ました。この状態での使用感の報告です。
(尚、この薬においては、大学病院等の大規模医療機関を除いた中で、都内でも有数の使用経験があることが、製薬会社担当者様等より確認できています。)

HbA1cへの効果について

まず効果面ではHbA1cは、初期の段階の感触の通り、非常によく低下しています。これは同じグループの薬剤(ビクトーザ®、バイエッタ®)と同等もしくはそれ以上と考えています。特に糖尿病となってからの期間が短い患者さんには劇的に作用すると考えます。実際HbA1cが12%から8%程度まで低下した方も居られました。よって患者さんの選択ができれば、大きな成果も期待できます。ただし、HbA1cの低下には4〜8週間程度待つ必要があります。


一方、糖尿病となってからの期間が長い方や高齢者では、あまり効果がないと考えています。その一方で大変意外ですが、SU剤の使用歴は、大きな影響を与えない可能性があるとも考えています。つまり現状において、週一回の皮下注射ビデュリオン®は『最も上手にインスリンを食後に集める薬』と考えています。尚、体重については、その低下がほぼ全く期待できないと結論しています。


副作用面について

副作用面ですが、注射した部分の皮膚が毎回硬くなります(皮下硬結)。薬剤の機序からしかたない一面がありますが、患者さんに十分な説明が必須です。現在、製薬会社等からの情報を総合し、この硬結を少しでも小さくすることを目標とした実験的な試みを院内で行っています。


また、キットに入っている針が非常に太いものです。これは特にインスリン療法実施済みもしくは他のリスキミア製剤からの置き換えの患者さんに不評です。しかし、一度使い始めると痛いという理由で中止されるケースは稀です。また、キットがとても複雑なため高齢者への導入はほぼ不可能と結論しています。


まとめますと、罹病期間の短い症例では、十分な血糖コントロール効果が期待できます。ただし体重は全く減量することが期待されません。また副作用として硬結が必発です。キットは針の太さよりも、そのものがとても使いにくく高齢者では使用が困難と思われます。


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週一回の皮下注射ビデュリオン®の使用報告(2013/7/19)についてはこちらをご覧ください
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